当店は、先々代から続く老舗のバーで、今は亡くなってしまいましたが、二男の私が父から引き継ぎ経営を行っています。地元でも、ジャズマニアから知られるバーで、古いジャケットをいくつか店内に飾り、地元の愛好者を集めたセッションも人気の目玉となっています。
雰囲気づくりが一番の自慢
当初は、家内と二人で切り盛りをしていましたが、数年前家を離れていた次女が戻り、バーを盛り上げてくれています。どこで学んだのか、カクテルの作り方をいろいろと覚え、バーテンダーの仕事が面白いとさえ言うまでになってしまいました。
全く、早く嫁に行ってくれればと、つい思ってしまいますが、跡継ぎのことを全く考えていなかった私にとって、もしかしたら後を継いでくれるのかと最近ではほほえましく感じています。
店内の様子
店内は、これまで数回改装を重ねていますが、基本的な土台は造られた当初のままです。古くから続くジャズバーはということもあって、内装には落ち着いた色合いのゼブラウッドが、店内の雰囲気を落ち着いたものにさせてくれています。
店内には、窓際に止まり木のようなただ腰掛けるだけの長椅子があつらえられており、テーブル席を3カ所ほどセッティングしています。カウンターは、すべて1枚板でこしらえられた逸品で、百日紅の木を足元に配置して止まり木にしています。
カウンターの椅子はすべて丸椅子で、体格の大柄な方には向いていませんが、クッションの良く効いた牛皮造りですので、丈夫で長持ちで座りごこちもよいといいます。
レコードを使ったBGM
店内にはいつも、jazzミュージックが流れていますが、最近はレコードから落としたデータを利用しています。これは娘のアイデアで、もちろんプレーヤーを利用したレコード盤が最上ですが、レコードはどうしても傷がつきやすく、古くなれば音飛びも気になってきます。
そこで、パソコンによる音源に切り替えたといった次第です。ただ、お客さまのリクエストによっては、レコードをたまにかける時もあります。ただ、仕事をほっぽってしまいがちで、娘や家内に叱られてしまうのが残念なことです。
月に何度か行われるセッションは、お客さまが持ち寄った楽器で、様々な音楽が楽しめるのもこの店ならではのディスカッションです。家内がジャズピアノを弾き、それぞれに持ち寄った楽器で、様々な楽曲をベースとしたカバーやアレンジは心地よく、いつも仕事そっちのけになりがちですが大盛況です。
月に何度か行われるセッションは、お客さまが持ち寄った楽器で、様々な音楽が楽しめるのもこの店ならではのディスカッションです。家内がジャズピアノを弾き、それぞれに持ち寄った楽器で、様々な楽曲をベースとしたカバーやアレンジは心地よく、いつも仕事そっちのけになりがちですが大盛況です。